助産院で産むとは
助産院で産むことに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。助産院で産むとはどういうことなのか、詳しくお伝えいたします。
助産院は
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助産師が自然なお産を介助します。
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妊婦健診と保健指導を行います。
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自然なお産のために、妊娠中からサポートします。
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いつもの助産師がお産も担当します。
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家族といっしょに赤ちゃんを迎えます。
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ママと赤ちゃんへの産後ケアを手厚く行います。
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産後も家族ぐるみの繋がりが深まります。
病院との違いは?
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医師がいないため、通常、医療行為はしません。
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異常時や緊急時には、医療が必要となるため、事前に嘱託医と連携を取っておく必要があります。
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妊婦健診の時間(80分)がたっぷりあるので、何でも質問でき、助産師との信頼関係が築けます。
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産前クラスで、幅広い分野の専門家の知識を学ぶことで、不安が和らぎ、お産に対して主体的になれます。
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産後クラスでは、より良い子育てのための様々な情報を共有できます。
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また産みたい!と思う、しあわせなお産を実現するために、皆が全力でサポートします。
助産院で産むメリット
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#01
信頼関係の中で
リラックスしたお産ができる助産院の最大の特長は、慣れ親しんだ人々と共にお産に臨めるところです。
妊娠期から妊婦健診などで何度も会っている助産師たちが出産をサポートします。
また各種クラスで何回も通っている馴染みのある空間で、いつもの助産師たちのもとで、リラックスした状態で赤ちゃんを迎えることができます。赤ちゃんが誕生する時、赤ちゃんはお母さんと協力して息を合わせて生まれてきます。
お産の際に妊婦さんが落ち着けるかどうかというのは、とても大事なことです。
妊娠中や出産時だけでなく、産後の心身の状態にも大きな影響を与えます。 -
#02
ひとりひとりに
寄り添ったサポートが受けられる妊婦さんひとりひとりに合わせて、個別のサポートができます。
たくさんの妊婦さんを同時に抱える病院と違い、助産院は少人数の妊婦さんを迎えているため、妊婦さんひとりひとりに合ったケアが可能です。
出産が初めての方も、2人、3人目の出産という方も、生まれてくる赤ちゃんの個性やその時々で体調や状況も変わります。
皆さんひとりひとりの状況やご希望に合わせて自由に「バースプラン」も立てていただけます。例えば、長い陣痛の間一人で痛みを我慢しなくてすむようにそばに付き添い、順調に陣痛が進むように補助をしたり、痛みを少しでも和らげられるように「手当て」をしたりします。常に妊婦さんに寄り添って、臨機応変に柔軟なケアを行います。
妊婦健診の際も、食事や生活習慣やお困りごと、体のケアなどじっくりひとりひとりに向き合います。お産の進み方や赤ちゃんの生まれ方、産後の授乳の仕方、沐浴の仕方なども個別にお伝えします。
助産師たちが出産までの健診などを通してお産への準備を一緒にしていきます。何か困ったときに気軽に相談できるような信頼関係を築いていきます。 -
#03
家族みんなが立ち会える
パートナーやお子さま、ご両親など、ご家族と一緒にお産に立ち会えることができます。出産時も家族みんなが一緒に誕生の瞬間に立ち会うことができ、誕生直後からご家族一緒に育児をスタートすることができます。
コロナ禍続く現在において、病院では出産時のご家族の立ち会い・面会が難しい場合が多くなっております。限られた人数のみが接する助産院の場合、感染対策を万全にした上で臨機応変に対応をしております。
バースハーモニーでは産後、ご家族ご一緒の入院も相談に乗っております。
※現在は、新型コロナウイルス感染予防対策を厳守しており、体調や行動履歴などをお聞きしながらご家族の同席対応をしております。 -
#04
会陰が伸びるのを待つ
病院で出産する場合は、お産の進み具合によって、お産の速度を促進するために会陰切開をすることが多くあります。しかし、助産院では行いません。会陰が自然に伸びるように待ちます。出産の際に、少し裂傷ができても自然にできた傷は不思議と血管を避けて切れるようで、そこからはそれほど出血しませんし、クリップで止めるくらいで数日のうちに治癒します。
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#05
入院中、赤ちゃんと
ずっと一緒に過ごせる助産院で入院する場合、赤ちゃんはお母さんのそばでずっと一緒に過ごします。
また、お母さんがゆっくりと心身ともに休むことが母体にとって一番重要です。赤ちゃんが泣いてしまい、お母さんが休めないときは助産師が代わりに抱っこしたりと対応しますのでご安心ください。
産後の食事もとても大事であるため、助産院それぞれのこだわりの食事を提供しているところが多いです。それから授乳がうまくできることもサポートいたします。
授乳の仕方やタイミングも気軽に相談できます。
必要時には昼夜問わず授乳のケアを行います。
バースハーモニーではお産の直後から座ったり歩いたりせず、横になったまま静かに落ち着いて過ごします。赤ちゃんは産まれるとすぐにお母さんのおなかの上に乗せ、その後は横に寝かせたままずっとお母さんのそばです。
だから、お母さんと赤ちゃんの深い絆が生まれていきます。 -
#06
退院後も続く様々なケア
助産院では、退院後もお母さんの体調やおっぱいの悩み、赤ちゃんの体重や機嫌など困ったことがあれば随時相談を受け付けております。
産後2週目・1ヶ月健診、産後のケアも行っております。産後の大変な時期や心配ごと、赤ちゃんの機嫌やお困りごと、母乳トラブルや卒乳などの相談も対応しております。 -
#07
産前産後クラスで
交流ができる助産院では、産前産後に様々なクラスを設けています。
このクラスを通して他のご家族との交流ができます。出産や育児について共有し合うことが気軽にできる場でもあります。
出産や育児に関して一人で悩まず、ママ友や助産師に気楽に相談することができるため、とても安心です。
バースハーモニーで出産をしない方でも、どなたでもご参加いただけます。
助産院で産める人・
産めない人
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合併症のある妊婦さん
気管支喘息、血小板減少症、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、心疾患、糖尿病合併妊婦、腎障害、膠原病(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群など)、重症筋無力症、骨盤骨折、精神科疾患などの合併症がある方。
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婦人科疾患の既往または合併症のある妊婦さん
円錐切除術後妊娠、子宮筋腫核出術後妊娠、子宮頸部高度異形成、子宮癌などがある方。
※上記の疾患は妊娠経過中に増悪などのリスクが高いため、産婦人科医師が妊娠期から産褥期をとおして経過管理をしていきます。円錐切除術後妊娠、子宮頸部高度異形成の場合は、妊娠37週まで医師によって管理され、順調に経過した場合は、助産所および院内助産での分娩が可能です。
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母子感染の危険性がある感染
B型肝炎、C型肝炎、HIV感染、性器ヘルペス、梅毒などに感染している方。
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産科的既往がある妊婦さん(妊娠中の発症、再発の可能性があり、周産期管理が必要とされる方)
妊娠34週未満の早産既往、帝王切開、頸管無力症の既往、妊娠糖尿病の既往、重症妊娠高血圧症候群の既往、子癇、HELLP症候群の既往、Rh(一)を含む血液型不適合妊娠の既往などある方。
※これらは今回の妊娠経過においても産婦人科医師が注意深く経過管理を行っていきます。なお、妊娠34週未満の早産既往、鎮管無力症の既往があっても、妊娠37週まで医師によって管理され、順調に経過した場合には、助産所または院内助産での分娩が可能です。
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異常な妊娠経過の妊婦さん
前置胎盤、多胎妊娠、切迫流早産、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、胎児外表異常、胎児発育不全(FGR)、巨大児、羊水過多、羊水過少、子宮内胎見死亡、胎見水腫、血液型不適合妊娠、骨盤位(34~35週で頭位とならない場合)、羊水塞栓症、常位胎盤早期剥離、深部静脈血栓症(DVT)など
※上記の疾患を疑った場合には、直ちに産婦人科医師の診断を要請し、診断後は産婦人科医師の管理となります。また、妊娠末期(妊娠34~35週以降)に骨盤位であって、骨盤位のまま分娩に至ると予測される場合は、医師管理となります。なお、骨盤位が分娩直前に頭位となった場合、胎児発育不全(FGR)が疑われたが最終的には週数相当の分娩が予測される場合には、助産所または院内助産での分娩は可能です。
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40歳以上の初産婦さん
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予定日を超過した場合(妊娠41週以降)
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